注目キーワード

道具・資材

高性能な水中マスクを初出展。水中と地上でストレスフリーなコミュニケーションを可能に

海面養殖などにおいて、水中と地上とで円滑なコミュニケーションができれば、効率的な作業が可能になる。第24回ジャパンインターナショナルシーフードショーで出展していたタバタのブースを取材した。

優れた音質とバッテリー性能
イタリア生まれのフルフェイス水中マスク

1952に田畑ゴムとして設立されたタバタ。漁業関係者にはあまり馴染みのない企業だろうが、同社のスイミングゴーグル・ブランド「VIEW」はスイミングゴーグルで国内シェアNo.1を誇る(矢野経済研究所2019年調べ)ほか、日本初となるスキューバ用プラスチックフィンを発売するなど、レジャー・スポーツ分野では知られた存在だ。そんなタバタが何故、水産業関係者が集まる展示会に出展していたのだろう?マリンレジャー事業部ダイビング営業課の玉木靖大さんが教えてくれた。

株式会社タバタ マリンレジャー事業部 ダイビング営業課 玉木靖大さん

「当社はスイミングゴーグルをはじめとして、レジャー分野のゴーグルやマスクのほか、官公庁や消防、警察、自衛隊などに、潜水機器を納入してきた実績があるんですよ。プロ仕様のマスクは、レジャー用よりも一段高い信頼性と性能が求められます。この高性能な水中マスクは漁業関係者にもお使いいただけるのでは、と考えて初出展したのです」。

展示していたのは、同社が日本総代理店として輸入販売を行うイタリアのオーシャンリーフ社のフルフェイス水中マスク。

「圧倒的に優れた音質を誇るだけでなく、バッテリー性能も良好です。水中の作業者は地上と、ストレスフリーでコミュニケーションをとりながら作業できます」という。海面養殖などでは、水中と地上とで円滑なコミュニケーションができれば、効率的な作業が実現するはず。

『オーシャンリーフ』のフルフェイス水中マスクは、フルセットで50~60万円(有線と無線あり)での販売を予定しており、11月にはデリバリーを開始予定だ。



問い合わせ

株式会社タバタ

取材・文:FISHERY JOURNAL編集部

アクセスランキング

  1. 陸上養殖のメリット・デメリットは? 設備の選び方はどうする?ビジネス成功へのSTEPを紹介
  2. 【ツアーレポート】海洋ごみの現状や循環型社会を学ぶ、大人の修学旅行in長崎対馬
  3. 【インタビュー】海の蘇生への挑戦。“ブルーオーシャン・ドーム”に込めた想いとは
  4. 「地方こそ、成長の主役」地方成長戦略の鍵を握る注目の取り組み「海業」を徹底解説
  5. 漁業・水産関係者も見逃せない! アジア最大級の総合展『農業WEEK』10月1日から幕張メッセにて開催
  6. 10年前に比べて仕入れ状況が悪化している魚種 3位サンマ、2位ウニ、1位は?
  7. 陸上養殖の搬送に最適! 「圧力用高密度ポリエチレン管」の強みとは?
  8. 魚の価値を最大化して「高く売る」。直取引主体のビジネスモデル転換で稼げる漁業へ
  9. 磯焼けで痩せたウニを再生! 「ウニの陸上養殖システム」構築に向けた実証事業を開始
  10. 【担い手が集まる漁業の働き方講座①】担い手不足はなぜ解決しない?

フリーマガジン

「FISHERY JOURNAL」

vol.04 | ¥0
2025年7月25日発行

お詫びと訂正

 

» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら