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サイズは600g以上から!厳格な品質管理で生まれた茨城県のブランドいせ海老とは

8月20日(火)都内にて、茨城県の新ブランド「常陸乃国いせ海老」のPRイベントが開催された。ゲストには、いばらき大使の檜山沙耶さんが登場。「常陸乃国いせ海老」を使用した天ぷらそばを試食し、特徴である大きなサイズと食感をレポートしてくれた。

<目次>
1.いばらき大使の檜山沙耶さんが登場!茨城の新ブランド「常陸乃国いせ海老」
2.平均サイズは他県の2倍独自のブランド基準で厳格な品質管理
3.江戸時代の天ぷらそばに”うま檜山”老舗蕎麦屋とタッグで完全再現
4.いせ海老だけじゃない!茨城で海の幸を堪能しよう

いばらき大使の檜山沙耶さんが登場!
茨城の新ブランド「常陸乃国いせ海老」

右から、常陸乃国いせ海老推進協議会・会長の山口晃平さん、元ウェザーニュースのキャスターでいばらき大使の檜山沙耶さん、「総本家 更科堀井」代表・堀井良教さん。

8月20日、東京銀座の茨城県アンテナショップ「IBARAKI sense」にて、茨城県の新ブランド「常陸乃国いせ海老」のPRイベントが開催された。
 
イベントには、常陸乃国いせ海老推進協議会・会長の山口晃平さん、「総本家 更科堀井」代表・堀井良教さん、元ウェザーニュースのキャスターでいばらき大使の檜山沙耶さんを迎え、「常陸乃国いせ海老」に関するトークセッションや、江戸時代の天ぷらそばを再現した「常陸乃国いせ海老天ぷらそば」の試食を実施。
 
また、「常陸乃国いせ海老」の特長である、大ぶりなサイズ感を体感できるクイズ企画も実施され、「常陸乃国いせ海老」の魅力を、たっプリッ!と堪能できるイベントとなった。
 

檜山沙耶さんによる「重量当てクイズ」。見事誤差100g以内で正解し、5名に「常陸乃国いせ海老」が当たるプレゼントキャンペーンが開催された。

 

平均サイズは他県の2倍
独自のブランド基準で厳格な品質管理

 
近年漁獲量が急増している茨城県産イセエビ。平均サイズが他県の2倍と個体も非常に優れている。そこで、茨城県と市場関係者、飲食店が協業する形で、2023年に茨城県の新ブランド「常陸乃国いせ海老」が誕生した。

『常陸乃国いせ海老』は独自のブランド基準によって2つに分かれており、スタンダードサイズは「600グラム以上の活魚か冷凍」、プレミアムサイズは「1キロ以上の活魚のみ」。さらに、どちらのサイズも「触角・眼が揃い見栄えがするもの」という厳しい基準をクリアしたものだけが「常陸乃国いせ海老」と認められ出荷される。
 

明治5年創業の料亭「山口楼」の代表であり、常陸乃国いせ海老推進協議会・会長の山口晃平さんは、「常陸乃国いせ海老」の魅力についてこう語る。
 
「通常のいせ海老の大きさは300g程度が一般的ですが「常陸乃国いせ海老」は、その倍の600g以上。さらにプレミアムは1キロ以上と、国内ではなかなかお目にかかれないサイズとなっています。大きいサイズだと淡泊な味になりがちかと思われるかもしれませんが、非常に濃厚で甘味が強くぷりぷりとした食感なので、食べ応えも抜群ですよ」。

また、サイズが大きいため、脚の中の身も食べられるのも嬉しいポイント。他を圧倒するサイズ感と美しさ、カニのように全身余すことなく味わえる新しい食体験を提供する「常陸乃国いせ海老」は、早くも茨城県の新名物として名乗りを上げていくだろう。

こうして注目度が高まる反面、需要に対して供給が間に合わないという懸念も浮かび上がる。山口さんは、「『常陸乃国いせ海老』が誕生した背景には、漁獲量が上がっていく間、地元の漁師さんたちが獲りすぎることなく適切に管理し、茨城県の豊かな海のなかですくすく育つことができた結果が現れていることがあります。

 
ブランドを守るためにも、海を守り、育てていく他、水揚げから鮮度を保持したまま飲食店へ届けられる流通網の整備などを通して、持続可能な漁業に取り組んでいきたいと思っています」と決意を強く語った。
 

江戸時代の天ぷらそばに”うま檜山”
老舗蕎麦屋とタッグで完全再現


 
本イベントの目玉は、「常陸乃国いせ海老」を使用し再現された、「江戸時代の天ぷらそば」の実食。天ぷらをそばつゆで煮ることによって、天ぷらとそばの一体感を生み出すのが江戸時代の天ぷらそばの調理法。今回の新メニュー開発にあたり、寛政元年創業のそば店「総本家 更科堀井」代表・堀井良教さんが監修を務め、当時の味の再現に成功した。堀井さんは、『常陸乃国いせ海老天ぷらそば』の開発に至った経緯を、江戸時代の天ぷらそばの楽しみ方と合わせてこう話してくれた。

「江戸時代の天ぷらの特徴は、パリパリとした薄い衣というより、どちらかというと厚めで色も濃かった。そこで今回は、いわゆる天ぷら粉ではなく、よりぼてっとした感じになる日本のうどん粉を使いました。まずは、天ぷらを揚げた後1~2時間置いて余分な油を抜く。そのあと、天ぷらをつゆで煮込むことで、衣にイセエビの旨味が染み付き、味と食感のコントラストが生まれます。これこそが、江戸時代からの天ぷらそばの楽しみ方なのです」。


 
「総本家 更科堀井」の持つ伝統と、丁寧な品質管理によってすくすくと育った「常陸乃国いせ海老」が運命の出会いを果たし誕生した「常陸乃国いせ海老天ぷらうどん」。実食タイムでは、存在感と華やかさ抜群のいせ海老天ぷら蕎麦を前に会場は盛り上がった。
 
この特別メニュー「常陸乃国いせ海老天ぷらそば」を実食した檜山さんは、「身もプリップリで、すべて余すことなくおいしい。これは”うま檜山”です!」と、美味しさをポーズで表現。さらに、海老味噌を汁に溶かしたり、茨城県産の梅と一緒にさっぱりとした味わいに変化させる「味変」を存分に楽しみ、本メニューの奥深さを最大まで楽しんでいた。
 

いせ海老だけじゃない!
茨城で海の幸を堪能しよう

「常陸乃国いせ海老」を育む茨城県沖は、黒潮と親潮がぶつかり、多くの生き物が集まる豊かな漁場であり、茨城県は全国2位の海面漁業漁獲量を誇る。タイやヒラメ、イワシ、サバ、シラスから、アワビやウニなどの高級食材なども獲れる水産県だ。

檜山さんのおすすめは「あんこう鍋」。あんこうは、捨てるところがない魚と呼ばれ、骨・あご・目玉以外は全部食べられるのが特徴。美肌効果のあるコラーゲンも豊富なため、女性にも嬉しい一品だ。

山口さんは「茨城県は東京から1時間程度で訪れられるアクセスの良さも魅力です。『常陸乃国いせ海老』をきっかけに、茨城の美味しいモノとの出会いに訪れていただきたいです」と語ってくれた。

『常陸乃国いせ海老』は、茨城県の飲食店を中心に、都内や関東近郊でも提供している。豊かな自然が育んだ茨城の新ブランドは、どのように地元を盛り上げていくのか。その目で確かめてみて欲しい。

問い合わせ

茨城県農林水産部漁政課
TEL 029-301-4070


文/FISHRLY JOURNAL編集部

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