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スルメイカ小型船漁獲超過、青森県が全国の6割 農林水産副大臣が改善要請

小型イカ釣り漁船によるスルメイカ漁が漁獲枠の上限を超え、全国で漁の停止命令が出ている問題で、農林水産省の山下雄平副大臣が11月16日に青森市を訪れ、漁獲量のタイムリーな把握などの取り組みを要請した。

漁獲枠の超過
青森県が6割以上を占める

全国で小型船による漁の停止命令が出ているスルメイカ漁

農水省の鈴木大臣は11月14日、スルメイカ漁の漁獲量が10月末時点で7796トンと、漁獲枠を大幅に超過していることを明らかにした。今年度の漁獲枠5757トン(11月10日時点)を2039トン超過している。

水産庁によると、北海道と青森、山形、宮城、石川、和歌山、福岡、佐賀の8道県からの漁獲量の報告に漏れがあった。超過した2039トンのうち、青森県が1225トンと全体の6割以上を占めている。

山下副大臣は11月16日に青森市を訪れ、小型イカ釣り漁船による漁について青森県の宮下宗一郎知事や漁業関係者と意見交換した。

そのなかで山下副大臣は、「青森県で漁獲量の報告の遅れや漏れが多く、結果として超過分が増えたことはたいへん遺憾だ」と述べた。そのうえで、漁獲量のタイムリーな把握など、改善に向けての真摯な取り組みを要請した。

青森県の宮下知事
「漁獲枠設定に正確さが欠ける」

宮下知事は、漁獲枠を定める「TAC制度」の設定に正確さが欠けているという認識を示したうえで、「青森県の漁業者が悪いかのように言われることに違和感を抱いている。報告漏れは改善するが、漁獲枠の精度の低さについてはしっかり対応していただきたい」と述べた。

小型船による漁の停止命令は、11月から来年3月末までとなっている。今年度の漁獲枠を超過分は、来年度の漁獲枠から差し引かれる見通しだ。

青森県は11月14日、小型イカ釣り漁業に関する総合相談窓口を開設した。県庁の水産振興課と、各地域にある水産事務所の水産普及課で相談を受け付ける。窓口開設期間は来年3月末まで。漁獲可能量制度や融資制度、経営支援、生活支援などの相談に対応する。

DATA

【プレスリリース】「山下雄平農林水産副大臣のホタテガイ養殖現地視察、意見交換並びに宮下知事のスルメイカ漁業者との意見交換を実施します」(青森県)
【プレスリリース】「小型いか釣り漁業に関する総合相談窓口を設置します」(青森県)
「TACを知る!」(社団法人漁業情報サービスセンター)


取材・文:フィッシャリージャーナル編集部

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