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ココナッツ由来のプレバイオティクスが変える養殖業 ~「Pretego」の腸内環境改善効果~

次世代漁業にまつわる最新トピックを世界からお届けする【WORLD FISH NEWS】。サステナブルな漁業・水産業のヒントが見つかるかも?今回は、カナダより、ココナッツの残渣からプレバイオティクスの生産を行う取り組みを紹介する。

メイン画像:製品の実証試験に使用されるエビ養殖のシステム。

 

ココナッツの残渣から生まれた
腸内環境を改善するプレバイオティクス

ココナッツの残渣からプレバイオティクスの生産を行っている。プレバイオティクスとは、消化管に常在する有益な細菌を増殖させたり活性化させたりすることで、宿主に有益な効果をもたらす難消化性食品成分のこと。腸内環境を改善する、免疫力を回復させる、腸内の感染を予防する等の働きがある。

エビが健康に育つことで収穫量の増加につながる。

同社の製品である「Pretego」は、エビ、サーモン、その他の養殖魚種の現場で活用されており、エビ養殖での飼料要求率(※)の大幅な改善や、サケ養殖での栄養吸収力につながる粘膜ヒダの伸長などの効果が確認されている。

※飼料要求率:魚が1kg太るのに必要とされる餌の量。FCR。

ココナッツを粉末化して作られたプレバイオティクスは、養殖用飼料に配合される。

 


FISHERY JOURNAL vol.2(2024年夏号)より転載

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