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【漁業DX】浜の未来を共に創る! 日本事務器×フィッシャーマン・ジャパンが語る次世代の漁業

使いやすさにこだわる操業アプリ『MarineManager +reC.(プラスレック)』。アプリ企画者である日本事務器の増元さんとフィッシャーマン・ジャパンで漁業の人材確保事業などを手掛ける渡部さんが対談、テクノロジーが伴走して創る浜の未来について語りあった。

メイン画像左:増元理名さん 右:渡部更夢さん

【日本事務器×フィッシャーマン・ジャパン 対談第一弾】の記事はこちら!
 

PROFILE

増元理名さん


日本事務器株式会社 事業戦略本部 バーチカルソリューション企画部。水産関連事業のマーケッターとして活躍。「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」(水産庁)メンバー。

渡部更夢さん


一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン漁業2課チームリーダー、赤貝漁師見習い。漁業の人材確保・育成事業を担当する。赤貝漁師の修行をしながら漁業権に関する研究を行う。

 

現場ごとの絶妙な設定で
記録+分析+共有も簡単に

渡部 お話しを伺ってまず驚いたのは、現場の言葉や判断の仕方などをアプリに反映させていかれる部分です。同じ漁法でも地域や漁業者一人ひとりでやり方が異なったりするので、それを拾い上げていくというのは、本当にすごいことだな、と。

増元 用語一つをとっても地域差が大きく、ヒアリングだけでも本当に時間がかかります。でも、言葉のほんの少しの違いで考え方が広がることも、行動や判断に影響することもあると感じていて。なので、教科書的な用語ではなく、使う人の日常に溶け込む「浜言葉」の反映を大事にしています。

渡部 現場課題へのアプローチが他とは全く違うと感じました。

増元 ありがとうございます。プラスレックは日々の操業を記録・蓄積するだけでなく、個人の知恵を地域で共有し、未来の漁業につなげるための手助け。知恵とデータを組み合わせることで新しい気づきが生まれ、成長していく。その過程で一緒に変化し、伴走していく存在を目指しています。

使いやすさにこだわる操業アプリ『MarineManager +reC.(プラスレック)』

渡部 まさに今、さまざまな海の変化に対してベテランでさえ試行錯誤しています。自分の経験だけでは対応しきれない変化が起きている中、個人の経験を集積して浜全体の知恵に換え、それを個人が現場で活かす、というアプローチをプラスレックが可能にするのではと期待しています。

増元 課題や理想を言語化することは簡単ではありません。だからこそ、無意識の判断や作業を丁寧に観察し、「守る点」と「進化させる点」を一緒に探していきます。はじめは違和感があっても、調整を重ねる中で「納得感」に変わっていく。すると、漁業者さんの方から「このデータは別の場面にも使えるよね」など、想定していなかったアイデアが出てくることもあり、本当に嬉しく、そうしたやり取りそのものが、私たちにとっても学びの連続です。

渡部 僕らは今、さまざまな地域で、雇用や人材不足に関する支援を行っているのですが、デジタルは新規就業者や若手の助けにもなると思います。新人は地元漁師のもとで修行し、見て、体で覚えていくケースがほとんど。でも、親方の「勘」や「経験」が早くから見える形になっていれば、技術の習得が早いんじゃないかな。

増元 勘や経験そのものが問題なのではなく、それが“振り返ったり、共有しにくい形”で存在していることが、現場の難しさだと感じています。なぜその判断をしたのかを共有できる共通言語としても、データは大きな意味を持ちますね

渡部 若い世代は勘や経験の指導に「理由」がついていると納得や吸収が早いと感じます。データがあることでフラットに話し合える土台ができ、次世代の成長を促す。そんな漁村の未来には、おおいに夢があると感じます。

MarineManager +reC.


日々の操業やアイデアなどの記録と振り返り、仲間とのコミュニケーションが簡単にできるアプリ。漁法や魚種、地域、浜にあわせてオリジナルの記録項目を設定できるため、違和感なく使いやすい。

問い合わせ

日本事務器株式会社
Mail:mmplusrec-support-gr@njc.co.jp


文/塩坂佳子
写真/石澤優雅

FISHERY JOURNAL vol.5(2026年冬号)より転載

Sponsored by 日本事務器株式会社

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