注目キーワード

道具・資材

陸上養殖の搬送に最適! 「圧力用高密度ポリエチレン管」の強みとは?

水道用や農業用として使われているポリエチレン管が、ここ数年陸上養殖でも利用が増えているらしい。圧力用高密度ポリエチレン管の強みとは一体? 株式会社クボタケミックスの西島 賢太朗さんに話を伺った。

ー製品の用途を教えてください。
こちらの「圧力用高密度ポリエチレン管」は、主に老朽化したプラントの代替品として使用いただいています。しかしここ1~2年、陸上養殖における魚を搬送する際の配管としても、圧力用高密度ポリエチレン管をご利用いただくケースが増えてきています。

もともと高密度ポリエチレン管は、水道用途で20年ほど前から使われていました。金属と違う点としてはポリエチレン製のため柔軟性に優れていて、割れる心配が少ないことです。

また、接合方法が特殊で、パイプとパイプの間にソケットを入れて電気を流すことで溶かして一体化させています。そうすることによって、液体が漏れない構造を実現しているのです。漏水しないというメリットから、陸上養殖にポリエチレン管が使われるようになりました。

ー貴社のポリエチレン管の強みを教えてください。
日本では他社さんでも同じようにポリエチレン管が流通していますが、弊社は国内製造であることが最大の強みです。サイズの大きいものの場合どうしてもコストが割高になる傾向がありますが、弊社では今夏より呼び径700まで国内生産に対応しました。海外からの輸入コストを省けることに加え、お客様の配管でトラブルが起きた際にもすぐに対応できるフォロー体制の厚さも、弊社を選んでいただくメリットの一つであると考えています。

今後も陸上養殖の現場でお使いいただけるよう、実績を増やしていければと思います。

話を聞いた人

株式会社クボタケミックス
第一営業ユニット エンジニアリンググループ 担当課長
西島 賢太朗さん

問い合わせ

株式会社クボタケミックス
TEL:03-3245-3840


取材・文:FISHERY JOURNAL編集部

関連記事

アクセスランキング

  1. 陸上養殖のメリット・デメリットは? 設備の選び方はどうする?ビジネス成功へのSTEPを紹介...
  2. サステナブル・シーフードを知り、未来を考える。気鋭のシェフと魚突き漁の漁師が対談...
  3. 農業・漁業ソリューションの祭典「第1回 ALL JAPAN CONFERENCE」ピッチ登壇事業者決定!...
  4. 磯焼け被害が広がるなか、豊かなブルーカーボン生態系に貢献! 多機能型藻場増殖礁「藻場王」を開発...
  5. フリーマガジン「フィッシャリージャーナル」最新号7/17(水)発行!
  6. 【新しい漁業の在り方】女性漁師が思い描く、漁業の明るい未来とは?
  7. 導入前から運営までワンストップ! 陸上養殖の新規参入をトータルサポート...
  8. 【製品動画を公開中】水産食品の付加価値向上へ。MA(ガス置換)包装で食品のロングライフを実現!!...
  9. 漁業が抱える課題を解決! 循環型・環境再生型の「アクアポニックス」
  10. インドネシアでマングローブを植林。ブルーカーボン生態系の復活を目指して...

フリーマガジン

「FISHERY JOURNAL」

vol.02 / ¥0
2024年7月17日発行

お詫びと訂正

 

» Special thanks! 支援者さま一覧はこちら